第8話 セカンドオピニオンをやってみる!
〜準備編〜
【私とこーじの300日】
第8話
🔴 セカンドオピニオンについて質問する
🟡 医療者側の準備の苦労を知る
🔵いざゆかん!セカオぺ!
🟢たくさん聞きたいことが•••!
【 🔴セカンドオピニオンについて質問する】
担当医師からの説明も
治療方針も
充分満足だったけど、
一度くらいは
〝セカンドオピニオン〟というものを
体験してみたくて、
一応できるかどうか聞いてみた。
医療ドラマでよく聞くそれだった。
そのセカンドオピニオンって、やってみてもいいですか?
一度やってみるのもいいんじゃない?する権利はあるもの!ちゃんと納得してから進めるのが一番なの!どう進むにしてもね!
と言ってくれた。
私は聞きたいことが山ほどあった。
⚫︎この病院で担当してくれてる先生たちは、よその病院でも聞いてくるなんていう行動に対して、裏切り感というか、嫌な思いはしないの?
⚫︎普通は今の判断に不満がある人だけがセカンドオピニオンを希望するものなの?
⚫︎そうじゃなくてもやってみてもいい?
⚫︎無駄な足掻きですかね…?
⚫︎それって無料なんですか!?
色々と聞きまくった。
他の人は、こんなに聞かないだろうか•••
ご迷惑かもしれないけど、やってみていいすか?
もちろんです!
肯定的で、
好意的で、
ホッとする回答ばかりで、
安心してセカンドオピニオン出来るなぁと感じた。
•••想像してたドラマの感じとは違って、良かった。
【🟡医療者側の準備の苦労を知る】
いざセカンドオピニオン、やってみますー!といってもどうしたらいいかわからない。
今いる病院よりも大規模な
手術専門の病院の
肝臓がんあるいは内科や
外科医の先生を紹介してもらうことになった。
(相談医のKさんが、色々とスタッフと手配する様子がちらりと見える。)
【以下、Kさんの様子↓】
肝臓の移植手術の経験者ってh病院にいたよね?!
h病院に電話するわ、誰か電話繋いでくれる?
どの先生がいいかしら
あの先生ね!知ってる、知ってる、あの人ね!ありがとう!
もしもし?セカンドオピニオン希望の患者さんなんだけどー
今回は、〝ご相談〟と言う形で…
受けてくれそう?!日にちとお時間の希望聞いといてくださいます?!
患者さんのデータ送りますので!一応ご本人にも詳しい検査のCD💿と、紹介状持たせて伺いますね!
えっと•••これから検査データCDにコピーしなきゃね!
h病院は受診したことある?診察券は持ってる?
そんな大きな病院、行った事あったっけ?
ないなぁ。
Kさん!ないそうです〜
Kさんは(元気で明るく、早口で)答えてくれた。
じゃ、当日は早めに行って初診のカウンターに行かなきゃね!
初診はすっごく待たされるって聞くわ…。
それでまず診察券をつくって、〇〇先生と相談(診察面談)やね!
おわるまでには診察券が作られてるはずやから、終わったらお会計を済ませて、またここの病院に戻ってきてね。
まず外出願いを出してもらわなくっちゃ。それを出さないと入院中はここから無断で出れないルールなの。
うっ•••また書類か•••
書類印刷してくるね!外出扱いだから、ごめんだけど、患者さんバンド(腕につけてるやつ)をつけたまま行ってね
え•••これ付けて行かなあかんのか•••
いやでしょう、うん、そうよね、ごめんね、
かっこいい服で隠して、行ってきてね!(ニコッ!)
なんだか
医療現場で働くKさんの姿に圧倒されたが、
私たち二人のために尽力つくしてくださってるのは凄くわかった。
看護のプロフェッショナルだと思った。
(後で思い出してもこの笑顔とパワーでいつも力を分けてもらえる
相談医のKさん•••感謝を伝えたい。🙏)
セカンドピニオンの手続きなどは
相手方の病院の先生の事情もあるので
ほとんどKさんにお任せして
会える日にちと時間を設定してもらった。
入院中の自分達の状況や
検査日に合わせて
予約を入れてもらえたみたい。
当日電車に乗れるかどうかこうじの体調も不安だった。
ゆっくりなら、自力で歩けるかな…?
どうしようか悩んだが相談すると、
病院の救急車🚑を使う?
きゅーきゅーしゃなんてっ❗️そんな大げさな!(笑)
あ…😦でもそうか
医療者から見たらこうじは【急を要する病人扱い】なんや…
でも!そんな、そんな…ふ、【ふつう!】でいい!!!😅
と思い、
徒歩とタクシーで行きますので…!
と答えた。
【 🔵いざゆかん!セカオぺ!】
セカンドオピニオンの面会予約は二日後に決まった。
当日は痛み止めなどをうまく使用して、
眠たくならないよう量などを調整してもらって、
しかもできるだけ早めに行った。
タクシーの予約も🚕慣れてきた。
タクシーなんて、お金のない私達には無縁だったが、今のこうじの為なら躊躇いなく頼めるのだった。
大きな病院はよく待たされるらしいのを重々承知していたけど、やっぱりたっぷり待たされた。
待たされている間もこうじの具合は悪くなるのだった。
ベンチでぐったりとしたり、
水分を摂ったり。
吐き気に襲われて
トイレまでゆっくりと歩いて、
戻って来ただけで体力がなくなっちゃう。
またトイレまで徒歩…を繰り返して
先生の病室の前までやっとたどり着き、
またベンチでぐったりとしていた。
だいぶ待ったが、
それでも優先的に予約を入れてもらっていたせいか、
他にもたくさん先に待っている人がいたが私たちは名前を呼ばれた。
そこで先生に
今回初めて、セカンドオピニオンというか、相談というか、他に選択肢があるものなのか、それとも無いのかなと思って、あの、来させて頂きました•••
なんと挨拶すればいいかわからず、素直な気持ちを伝えてみた。
今回のセカンドオピニオンを
担当してくれた先生は
慣れておられるのか、
こうじの主治医やKさんから
よくお話を聞いておられたのか、
そちらの主治医さんで判断された内容と似ていて、私の考えの中でも、他に選択肢は無いとは言い切れませんが•••どうされるかは、ご自身の判断だったり患者さんの判断だったりもあります。
ただ他の道は『オススメ』はできません。
とおっしゃった。
【 🟢たくさん聞きたいことが•••!】
その、『他の手段』についてたくさんお話を聞きまくる事にした。
◉こうじくんの体が耐えられるのだろうか?
◉それにお金はどれぐらいかかるのだろうか?
◉このガンってもしかして治るの?
◉もしかしたらもう耐えられない体なの?
◉もう寿命が、わかっちゃったの?
◉他にも手段があるの?
いろんな疑問を先生にぶつけてみた
先生は
可能性はすごく低くてお勧めもしないですが、
手術の方法もあることは、あるんです。
とおっしゃった。
その手術について
これからたくさん質問することになった。
次回 第9話
セカンドオピニオンから知る手術の話 ~せーたいかんいしょくとは?!~